2014年04月30日 19:35Fujii

状況から自動的に物が作れないのは、物と照らし合わせなければ状況が細分化されないから

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ちょっとしたホームシアター気分

モバイルプロジェクターを買ってみました。

一万円以下で買えたのですが、Macとこれと以前に買ったBOSEの SoundLink Mini というBluetoothスピーカーと組み合わせてちょっとしたホームシアター気分を味わっています。

(神田無線電機というレトロな名前もちょっといいですね)

神田無線電機 モバイルプロジェクターWis KVD-Z240K IMG_4984

小さいので押入れに付属の三脚で置いて、正面の壁にうつしています。

家にたまたまあるPS3と Soundlink Mini はケーブルを使えばつながるようでゲームやBlu-rayなどでも使えそうです。

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ファンの音もしゅごーと普通にしますし、アンプからではなくMacを中心にして音声と映像を分岐させているせいなのか、ほんの少し音声と映像がズレてしまうようですが、普段みるのは字幕が多いので今のところ気になりません。

ということで、いまのところなかなかお気に入りです。

物と状況

さて、ここで物と状況について改めて考えてみたいと思います。

もともとはどこかで、楽しい雑貨はないかなーネットを検索しているときに、たまたまディズニーの天井いっぱいおやすみホームシアターという物を知って、プロジェクターを探しはじめたのです。

おやすみホームシアターというのは就寝前の子供向けのプロダクトですが、音楽と決まった絵を映すだけのようなので、言ってみればプロジェクターをインテリアのように使っていることになります。

そういった経緯があるので、本格的なホームシアターというよりも手軽にインテリアとしてもプロジェクターを使いたいなとも思っていました。

今回買った物を見つけてからさらに簡易的に映画も見れるのかなと考え始めました。

最近思っているのは、よくユーザーの状況に注目してプロダクトのデザインをすると言いますが、物ありきではなく、状況から物を作らなければ意味がないというような感じになってきます。

ユーザーの調査もその延長であったりしますが、ここで重要なのが、どこかでやはり物が必要になるということです。

なぜならば、状況というものを認識するためには、何かと照らし合わさなければ認識することができないからです。

状況の細分化のタイミング

今回、おもちゃのおやすみホームシアターではなく、モバイルプロジェクターを買うことになりましたが、結果から言うと「決まったものを映すだけでなく様々なコンテンツを自由に映したいという状況にあったから」と言えます。

しかし、こういった視点は注意が必要です。

実は、このあたりが「状況」マジックなのですが、これはあくまで「壁に大きくなにか映したいなと思っていたが、結果的にプロジェクターであれば決まったものを映すだけでなく様々なコンテンツを自由に映すことができそうなので、そのように使うことにした。」というほうが現実に近いと思います。

モバイルプロジェクターという物がなければ、「壁に大きくなにか映したい」という状況しかなかったのです。これは調査の解釈などでも同様でユーザーがこういう状況にあると定義するときにはあくまで、その時点で周囲にある物と照らし合わせた粒度でしか認識できません。

モバイルプロジェクターを前にして、それまで「壁に何か大きく映したい」と認識していた状況がはじめて細分化され、それを選択したときに「さらに、決まったものを映すだけでなく様々なコンテンツを自由に映したい」という状況が認識されるのだと思います。

ちなみに、今回言っている物というのは、実物でもいいですし、プロトタイプでも、想像上のアイデアでもかまいません。

状況が把握できれば物が生まれるという簡単な構造ではない

そのほかには例えば、ある人が餃子を食べたいと言ったときに、「おなかが空いている状況」にあると言えます。しかし、その人はなぜか、中華料理屋でもラーメン屋でもなく、スーパーでコロッケを買うかもしれません。

結果としては、「おなかが空いていて、手軽に家で食べれるものが食べたかったという状況」と言えますが、それはスーパーのコロッケと照らし合わせないと認識できない細分化された状況です。

というわけで、当たり前なんですが状況が把握できれば物が生まれるという簡単な構造ではないということは前提にしたほうがよいと思います。

2014年04月07日 09:43Fujii

ユーザーの学習を考慮したUIデザインの大前提

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様々な学習方法

未知のものを習得するときに人はどのように学習するのでしょうか?

人といっても様々なタイプの人がいます。

テキスト選定型

まず、能力が高い人について考えてみます。

勉強ができる人はテキスト選びからはじめることがあります。

自分にあったテキストを選んで、学習方法をプランニングします。

自分が理解できる形になったものを選ぶ行為とも言えます。

全体像把握型

つぎに、わからなくても手をつけてみる人がいます。

わからないのにやってみる理由というのは、全体像を把握して、それから各部分や必要な部分を学習するためです。

この場合の全体像の把握というのは、いうなれば自分が理解できる部分を広く浅く学習するということになるかとおもいます。

基礎練習型

ほかのタイプとしては、まず基礎を固めるタイプの人もいます。

よくわからないけれど、基本がわかればあとは応用だろうという信念のもと、徹底的に基礎を固めるタイプです。

基礎というのは理解しやすい部分でもありますので、自分が理解できる基本構造を学習するタイプとも言えるでしょう。

共通点

これらのタイプは一見異なりますが、「全体をすべて一度に理解するのではなく、自分が理解できる部分から学習する」という共通点があります。

UIの学習でも

学習という観点では、UIにおいてもユーザーは同じです。

UIをユーザーはすべて一度に理解するのではなく、自分が理解できる部分から学習します。

どの程度ユーザーに学習を求めるかの圧の調整はどのようなアプリケーションにしたいのかによって変わりますが、大前提として、「ユーザーは一度にすべてを学習するのではなく、自分が理解できる部分から学習する」という認識をもつと迷走しにくくなります。