以前に本を読んだ後に書いた『新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く』というエントリーや『絵で見てわかる、インターネットのサイト同士の関係』とつながります。
今回の本は、そのさらに外側、利用者に近い部分からです。情報がどのように散らばっているか?や将来その情報とどう関わるのかというようなことを読みながら考える本です。
10年後どうなるかな?と普段考えるのが好きな人には良さそうですが、ネットを良く使っている人には、もしかしたら少し物足りないかもしれません。ブログやソーシャルブックマーク、Flickr、mixi、Twitterなど使用していれば肌で感じていることも多いでしょう。
それはさておき、自分も、未来はどうなるかな?と考えるのが好きなので、思ったことをいくつか。
現在情報を見つける手段は、
というのが、基本かなと思います。
文字・数字
情報といってもきっかけは「キーワード」。
文字のマッチングはしやすいが、希望のものとマッチングするかは別。
とはいえ、文字情報は検索しやすいので不滅。
タグ情報もここかな。GPSの情報とかも。
クリックの傾向
履歴を元に似ている人に勧める。レコメンド。または、ランキング。
集計者のデータベースにデータとデータのつながりの情報がたまっていく仕組み。
リンク
ソーシャルブックマーク、ブログからのリンク。そういった基本的なもの。
基本的にはこれからもこのような感じかなと。でも、重要なのは、同じようなことでも簡単になることで頻度や密度が上がるってことなんだと思う。
掲示板は昔からあったけど、ブログやmixiで何かが変わったように。
そういう話はさておき、それ以外に考えたのは、よく体につける機械の話。
ユビキタスなんてテーマのときに、頭にガシャーン!バーチャル!未来!というような機械。
一番考えるのは「そんなカッコ悪いもの事情が無ければ身につけないよ」ということ。
これって、生活や文化となじんでるかということだと思う。コンセプトカーのような流線型がホントに未来の姿?ということと関係あるかもしれない。
前にも書いたかもしれないけれど、「AKIRA」というマンガの未来は昔ながらのラーメン屋もあり、SF的な建物もあるというもの。無機質なだけの未来はたぶんこない。
100年経ったって、茶碗が好きだし、コタツを使ってるに違いない!(いや・・!コタツは進化してるかな・・・でも完成度高いし・・うん。残るに違いない)花火も着物も残る。
どんなに、未来っぽい形でも、その上にジュースをこぼしたり、子どもが落書きしたり、スキマに変なゴミが挟まったり、使われなくなったら段ボール箱に入れられたりするような生活感があるのが未来なはずだ。
昔の人の憧れの腕時計型の電話(通信機?)は誰も使わず、携帯電話が使われている。
憧れたけど「かっこ悪い」と思ったんじゃないのかな。いい大人が腕時計に「もしもし、いつもお世話になっております」は。
ファッション性と無縁じゃないはず。特に身の回りに、もしくは身につけるのであれば。と考えていたら、なんか超小型化されて普通のサングラスみたいな写真もこの本に載っていた。
でも、どうなんだろ。iPhoneみたいにファッション性があっても、人間と一体になるというより、切り離して、iPhoneを使う時間、使わない時間をきっちり分けてると思う。
カメラもそうだが、小型化されて、おでこに埋め込んで24時間ずっと撮りっぱなしにするというよりも、カメラを構えて写真を撮る時間があるから良いのではないかなと。
「旅行きたのにケータイでテレビ?」という感覚。(旅館で休んだり困ってるときとかじゃなくてね)
だから、ぐいぐい出るんではなく、生活を裏方で最新の技術が支えるかもしれない。
(スキー場でナイターぎりぎりまで滑ってたら、まだ乗っているのにリフトを止められて、やばい・・・!と思った人が、必死でケータイでGoogle経由でスキー場の電話番号探して、ケータイから電話して動かしてもらうというように)
うまくいえないけれど、そんな風などこか生活感のある未来を考えた本だったりしました。
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